プログラムの機械への導入方法(XZY軸用プログラムの場合)

加工プログラムへXEBECバリ取りプログラムを組み込む例です。
制御装置はMELDAS系に準拠しております。プログラム内のGコードなどは、お使いの数値制御加工機に合わせてください。

加工内容
  • 素材形状
    外径Φ30×内径Φ20
  • 前加工
    素材の円筒軸と同心で直交する穴Φ10のドリル加工を行う。
  • バリ取り箇所
    穴Φ10と内径Φ20が交差したエッジ部分(上下とも)のバリ取りをXEBEC裏バリカッター&バリ取りプログラムで行う。


      【製品図】

               

工程1 ドリル加工
               

工程2 上側バリ取り
   

工程3 下側バリ取り

 



プログラム概要
メインプログラム
O0001(MAIN PROG);
G0G18; XY平面選択
N1(10DRILL/T1H1); 工程1 Φ10ドリル加工工程
M05;
M69; 主軸アンクランプ
G98M45; 毎分送り指令およびC軸接続
G00G28H0.0; C軸第一原点復帰
G28V0.0; Y軸第一原点復帰
G00T0101; T01ドリル呼出しおよびNo.1工具補正指令
G54X40.0Z50.0C0.0; 加工原点G54選択およびC0位相決め
G97S5000M13; ミーリング工具正回転
Z-15.0Y0.0M08; ZY軸を穴中心へ位置決め
M68; 主軸クランプ
G83X-40.0R-2.0F500; 側面スポットドリルサイクルG83
G80; ドリルサイクルキャンセル
G00X40.0Z50.0M69; 主軸アンクランプ
G28U0.0W0.0M05; XZ軸第一原点復帰
M09;
M01;

N2(5.8BURRS CUTTER/T0202); 工程2-3 裏バリ取り工程
M05;
M69; 主軸アンクランプ
G98M45; 毎分送り指令およびC軸接続
G00G28H0.0; C軸第一原点復帰
G28V0.0; Y軸第一原点復帰
G00T0202; T02XEBEC裏バリカッター呼出しおよびNo.2工具補正指令
G54X40.0Z50.0C0.0; 加工原点G54選択およびC0位相決め
G97S6000M13; ミーリング工具正回転
Z-15.0Y0.0M08; ZY軸を上側バリ取りプログラムのスタートポイントへ位置決め
M68; 主軸クランプ
G01X20.0F3000; X軸を上側バリ取りプログラムのスタートポイントへ位置決め
F1000; バリ取り加工の送り速度指定
M98P0002; 工程2 サブプログラムO0002番の呼出し(XEBECバリ取りプログラム)
G01Z-15.0Y0.0F3000; ZY軸を下側バリ取りプログラムのスタートポイントへ位置決め
X-20.0; X軸を下側バリ取りプログラムのスタートポイントへ位置決め
F1000; バリ取り加工の送り速度指定
M98P0003; 工程3 サブプログラムO0003番の呼出し(XEBECバリ取りプログラム)
G00X40.0;
Z50.0M69; 主軸アンクランプ
G28U0.0W0.0M05; XZ軸第一原点復帰
M09;
M01;
M30; 加工終了
上側バリ取りサブプログラム
O0002(UPPER EDGE SUB PROG);
U0.000V0.000W0.000;

XEBECバリ取りプログラム

U-11.293V0.000W0.000;
U0.000V2.564W0.000;
U0.017V-0.027W0.434;
U0.046V-0.077W0.409;

U-0.072V0.126W0.390;
U-0.048V0.080W0.419;
U-0.017V0.028W0.442;
U0.000V-2.564W0.000;
U11.293V0.000W0.000;
M99; メインプログラムへ戻る
下側バリ取りサブプログラム
O0003(LOWER EDGE SUB PROG);
U0.000V0.000W0.000;

XEBECバリ取りプログラム

U-0.307V0.000W0.000;
U0.000V2.564W0.000;
U-0.017V-0.027W0.434;
U-0.046V-0.077W0.409;

U0.072V0.126W0.390;
U0.048V0.080W0.419;
U0.017V0.028W0.442;
U0.000V-2.564W0.000;
U0.307V0.000W0.000;
M99; メインプログラムへ戻る
  • プログラム指令時はご使用される機械の指令方式(直径指令か半径指令)に合った指令値としてください。
  • XZC軸用プログラムの場合も組み込み方法は同様ですが、XEBECバリ取りプログラムの指令前後に極座標補間の有効/無効指令を行ってください。