社員インタビュー02 Interview 02

「現場10年やってからね」と言われて、転職を考えた

プロフィール

キャリアのスタートは「生産技術職」

―ジーベック入社前の経験を教えてください。

 

大学は機械工学系です。

新卒で素材メーカーに入社して、工場で生産技術(生技)をやっていました。

現場でCADを使って治具を設計して、設計した検査治具を実際に作って、組み立てて、動作確認して、ラインに導入するっていう仕事です。

 

 

ージーベックには「営業」での入社でしたが、最初は技術職だったんですね。

 

そうなんです。

生技を1年半くらいやって、「この仕事は、自分のタイプに合わないのかもしれない」と気づきました。

 

生技って、自社の工場の改善活動やトラブル対応だったり、新しいラインを立ち上げたりするのが仕事なんですね。

そうすると、基本的にはずっと社内の同じ人たちとかかわるんです。

でも、社外の人と一緒に仕事をする機会が出てきて、そっちの方が楽しい、と思いました。

 

自社内で作れないものをサプライヤーさんの会社で作ってもらったりするときに、

向こうの会社の営業の担当者とか技術者と話して進めていくみたいなことです。

もうちょっと新しい人とかかわれる仕事の方が向いているのかな、とそのときは思いました。

 

 

あとは、社内の改善発表会とか社長報告とかも、みんなはやりたがらないけど、僕は苦じゃなかったんです。

やったらめっちゃ褒められました。

ほかには、インターン生に対して、会社紹介とか仕事内容をプレゼンしたりするのもやったことがあるんですけど、

2人対応して、2人ともその後に入社してくれたんです。

資料を作ったり、人に伝えたりするのは得意かもって、そこで気づきました。

 

 

ー仕事の内容という点ではどうでしたか?

 

生技は、生産ラインでトラブルが起きた時に、現場で原因を特定して改善するんですけど、

これが結構スピードも求められるんです。

たとえば24時間動いているラインが1時間止まっただけでも、何百個ってモノが作れなくなって、

止まっている時間が長くなれば、その分損失が増えていきますよね。

 

先輩たちを見ていると、しっかり現場を見た上で、その場で判断して対応をしていて。

僕はどちらかというと、起きた事象を整理して、1回持ち帰ってから考えたいタイプなので、

勝負にならないなとも思いました。

 

ーコミュニケーションは好きだけれども、じっくり考えて戦略を練りたいタイプ、ということですね。

 

 

「技術」と「伝える」が活かせる仕事に出会った

ーそういう経験から「転職」に至ったきっかけは?

 

このころに、「技術営業」という職種を知ったんです。

前職で言うと、「営業」と「工場や開発」をつなぐ立場で、

技術的な提案が必要になったときに営業と同行したりしていました。

僕は理系出身で技術的なところもわかっているし、伝えるのは得意だし、これだ!と思いました。

 

上司にも技術営業に行きたいと話したんですけど、「配属されるには、最速でも現場を10年やってから」と言われて。

この会社ではなれないか、と思ったのが、転職を考え始めたきっかけですね。

 

 

ーどんな基準で仕事を探していましたか?

 

転職先の選択基準にしたのは3つです。

 

  • 技術的な経験が活かせること
  • いろいろな人とかかわれる方がいいので、ルート営業ではないこと
  • ノルマに追われるタイプの営業ではないこと

 

 

ジーベックを選んだのは「なんか面白そうだった」

ー数ある会社の中でジーベックを選んだ理由は?

 

ジーベックを選んだのは、まずは3つの基準を満たしていそうだったからです。

ジーベックの製品は自動車業界でかなり使われているので、前職での自動車業界の経験が活かせそうというのもありました。

 

あとは、なんか面白そうだったからです。

各社のホームページも調べたんですけど、業界でも、ここまでブランディングに力を入れているとか、

ホームページに社長とか社員が出てきているという会社はなかったので、

ニッチだけど、とがっているんだろうな、と想像しました。

 

面接で社長や社員と話したりしていく中でも、ちゃんとお客さんに向き合えそうだなというのも感じました。

社是やビジョンを見ても、社員に目を向けている、人ありきの会社という感じがしましたね。

 

 

業界未経験・営業未経験での入社

ー入社後はどのように仕事を覚えていきましたか?

 

1年半くらいは、とにかくたくさんのお客さんの対応や訪問をしました。

代理店や販売店と連携しながらの技術提案活動がメインです。

理系のバックグラウンドや自動車業界の経験はありましたけど、業界経験はなかったので、

製品知識をつけるのと、顧客理解のためです。

 

お客さんのことを理解していないと、

営業の戦略を考えたり、新製品のニーズを開発にフィードバックすることもできないので、

ここは重要だと思っています。

 

営業の仕事も初めてだったので、担当エリア(愛知県、岐阜県、三重県)の代理店・販売店に定期的に訪問して、

情報提供をして関係構築するということも、教えてもらいながらやっていきました。

 

 

「現場」と「戦略」の両方に触れられる仕事の広がり

ー入社して5年の間に、仕事の幅が大きく広がっていますね?

 

そうですね。

 

  • 1年目:自動車業界を中心とするメーカに対する技術提案(現在まで継続)
  • 2年目:新製品開発プロジェクトに参加
  • 4年目:新市場開拓プロジェクトリーダー
  • 5年目:データマネジメントチーム、新製品発売プロジェクト

 

自分がやりたいと思ったことを会社に提案しつつ、会社からも新しい機会をもらっています。

 

入社2年目以降は、新製品発売や新規市場開拓のようなプロジェクトベースの仕事が増えました。

ユーザへの技術提案とか展示会のリーダーのような「技術営業」としての仕事は今もつづけていますが、

入社時とは仕事の割合が変わっています。

 

 

ープロジェクトではどんな経験がありましたか?

 

入社2年目に参加した「新製品発売プロジェクト」では、初めて市場分析をやりました。

データや論文を探したりする作業と並行して、現場の声やデータも集めました。

現場を回ってお客さんに提案してみての感覚とか、採用率とか、実際のお客さんの使い方やどんな困りごとがあったかとか。

 

仮説に対して、「データ」と「現場」の両面から検証していく、このプロセスが好きだし得意だと気付きました。

 

入社してまだ3ヶ月目くらいのとき、仕事中に社長がふらっと来て

「具体と抽象を行き来することが大事だよ」と言われました。

そのことは覚えていて、この時やっていたことは、ここにカチッとはまったなという感覚があります。

 

 

ー「データ」と「現場」を行き来しながら戦略や企画を作り上げていくのは、

 ジーベックの仕事に共通するアプローチですね。

 

 

部署横断プロジェクトのプロジェクトリーダーに抜擢

ー2023年には、新規市場開拓のプロジェクトリーダーにもなりましたね?

 

あれも本当に楽しかったです。

前の新製品発売プロジェクトで学んだことを活かせたと思います。

 

ターゲットとなる業界の構造を理解するところから始めて、3ヶ月で100社近く訪問しました。

そうすると、何も知らなかった業界でも色々見えてくるんです。

 

現場を回って得た情報も踏まえて、市場開拓戦略を再構築しました。

この時にあらためて、自分は「構造を理解していく」のがすごく好きなんだなとわかりました。

現場の情報を抽象化して仮説に落とし込み、戦略に結びつけていく

そういうのは楽しいです。

 

今後の展望

2024年からやっている「データマネジメント」も新しい役割ですね? どんな取り組みですか?

 

僕が入社時からやってきたことです。

僕が入社したころは、営業活動があまりデータ化されていなかったんですね。

 

最初は、自分の担当エリアの中で、個人的にデータ収集の取り組みを始めました。

それを、当時の上長にも提案して、これを全国でもやってみようということになって、

情報を毎月アップデートしていく仕組みをつくったんです。

 

それで、その情報が使いものになるくらいに蓄積できたのが2024年です。

社内にあるほかのデータと連携させたら、今までできなかった分析ができそうだと考えて、

部の中のデータマネジメント機能を強化しました。

 

 

ーこの先やっていきたいことは?

これから新製品の発売もつづくので、しばらくは、仕事の中でもそういうプロジェクトの割合が高くなりそうです。

それと並行して、データマネジメントについても進めていって、

その延長線上で、「営業企画」の機能を部として動けるくらいに確立して、営業活動を促進していきたいです。

 

 

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